a happy birthday

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「さ…むいな」 季節は夏 「…流石に」 半袖に七分丈。 そんな格好で一貫は土砂降りの中傘をさしうずくまる。 下がりゆく気温 服の濡れに比例し奪われる体温 「……まっ…たく」 誉めるべきは今日の午前の自分 憎むべきはどこかの誰かの無責任 「どこのどいつだ」 今日の朝 降水確率の低さを自慢げに語っていた男の言葉よりも、空模様から判断を下し折りたたみ傘を持った。
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