天才は天真爛漫、おっちょこちょい

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翌日。俺たちは朝からテニスコートに集合していた。 「よく来たな。さてと、昨日俺が言ったこと覚えているか?」 「へ?何か言ってたっけ?」 大河は忘れてたらしい。てか、昨日の帰り道に「東部長が言ってた短所と長所って何だろ?」って俺に聞いてきたじゃねぇか。あいつの記憶力はニワトリ並だな。まぁ、生命力はゴキブリ並だけど。 「長所と短所のことですよね。」 「そうだ。獅子山から言うと、お前は集中力が足りない。」 「ガーン(´~`;)」 「さらに、基本をもっとすべきだ。」 「イエッサー( ̄▽ ̄;)」 「さて、次は瀧澤だが、テクニックは申し分ない。だが、自信がないように見えるのは何故だろうな。その反面、試合後半はすごい集中力だったな。何か過去にトラウマでもあったのか?」 「いえ、たいしたことないんですけど、実は……。」 「まぁ、語らなくてもいいよ。それより、これ。」 東部長は俺たちに練習メニューを渡した。そして、練習が始まった。 「おっと、もう昼か。お~い。そろそろ飯だぞ。」 「飯だ~。」「疲れた~。」 「私たちが作ったのよ。」「竜馬くーん。大河く~ん。いっぱい食べてね~。」 「美穂さん、歩ちゃん。(゜▽゜)」 「いつから、親しくなったんだよ。(゜o゜)\(-_-)」 「いいじゃん。別に」 そんなことを言いながら、俺たちは部室に向かった。入り口前で、また、姫川さん、こけてるけど。
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