~出会い~

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いつものように外が暗い。そんな時間から僕の仕事が始まる。三時間程の睡眠に使うためだけのベットから起き上がり、タバコを一本。 仕事場から歩いて五分の寮から同期三人でグダグダ歩く。 隆道『結局昨日も寝たの2時だし…』 隼田『俺なんか彼女とケンカして寝たの4時…』 達郎『お前らの声うるさすぎ…隣の部屋で迷惑した人、約一名…』そんな事を話ながら三人で一斉に欠伸をし、厨房につく… 三人『おはざぁーす‼‼』 刈谷『おっ‼今日は早いな。』 カリヤンだ。今や三人の中では厨房の珍獣…いや重鎮となっている。この人に睡眠という言葉はあるのだろうか…?下っ端の僕達と大差無く仕事を終わらせて、僕達より先にきている…【如月】にある七不思議の一つだ。 刈谷『なんだ木下ぁ~‼眠そうだなぁ‼』 達郎『ねみっすよ…(眠いに決まってんだろ…)』 刈谷『なっさけねぇ~なぁ~‼』 達郎『ハハッ…すません…(どんだけハイテンションなの‼)』 カリヤンは他の二人にはあまり話かけないが、僕にはイチイチつっかかってくる。正直朝だけは勘弁して欲しい… お客の朝食はバイキング。その中で【演出】の【だし巻き卵】がある。お客の前で作る。これは毎年下っ端の仕事だが、他の二人はいつも行きたくないといい僕が専属のようになっていた。
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