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私は走っていた・・・・。薄暗く、上からは水が滴り落ち、明かりが3つ程・・・。
そう、まるで夜の病院の様なトンネルの中を・・・。
アレは私の直ぐ後ろに来ていた。
助けて!!!・・・・・強く思う。しかし何の意味もない。
無力とはこの事だろう・・・。
私はがむしゃらに走っていたため、靴は脱げ、爪は剥がれおち、足の裏は地面と肉が擦れ、血が出ていた・・・・。
私は走る、ただひたすら・・
生きたいが為に・・・・。
でも、アレは私を生かしてはくれなかった。
アレはとてつもない力で私の肩を掴む。
と、同時に私の肩は、今まで聞いたことの無いような音を立てて潰れた・・・・・。
痛い・・・・・痛い・・・・痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い
そして、アレは私の胸に穴を開けた・・・・・。
アレは私を振り向かせ不気味に笑い、言う。
「オマエハ・・・・ハイ・・・・。」
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