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『はじめまして、鈴宮そらです』
「君がそら君だね?君のお父さんからいろいろ話はきかせてもらったよ」
高校へとむかえば、迎えいれてくれたのはこの高校……学園の理事長さんで。
「留学をやめてまで、この学園を選んでくれた事を大変嬉しく思う」
ニコニコ笑ってる理事長さんと軽い会話をすませれば、そのまま教室へと案内をしてくれる事になった。
「君も知っているとうり、この学園にはいろいろな財閥の子がそろってる…でも中には庶民の子もまじってるから『知ってます』」
長い長い廊下を歩く中、理事長さんはきまずそうな顔してそう喋ってて
…だからこそ選んだんだよ?
『家の事は黙っていくつもりです。家庭の事情で人を判断するつもりもないですから』
「…っそれはよかった!」
俺が喋るとたんに嬉しそうな顔して喋る理事長さんに俺までびっくりしそうになった。
理事長さんが俺の事どんなふうにおもってたかは大体の予想がついたけど、人を家系で判断しない理事長さんの考えがスキだからこそここを選んだんだから。
「鈴宮家跡取りが、君みたいなこでよかったよ」
『俺も理事長さんがこうゆう人でよかったって思ってます』
数ある財閥の中でも、比較的庶民的……普通の考えをもってる人がいてよかったってつくづく思えた…
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