Act.11

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「今日は御形居るのかなぁ、」 『てゆうか弟いたとか知らなかったし』 あれから拓人は何もいわなくて、部屋に通せばニコリと笑った。 御形みたいに根掘り葉掘り聞くのも優しさだけど聞かないのも優しさなんじゃないのかと思えば酷く嬉しかった気がする。 「そんなんそらが調べなかっただけですぐにでも調べとけばわかった事じゃん?」 『……………』 ニヤリと笑う拓人を見れば少しいらつくけど言ってる事は間違ってはないし怒るような気分でもない。 拓人は少し蓮斗と似ていて、仕事とかの話になれば別人みたいになるなぁ…なんて 「そらの予感的中だね、」 『…………笑ってる場合じゃないって』 悪い予感はあたるってわけで、匂坂グループ県内の店舗に行って見れば予感は的中で ボコボコにへこんだシャッターを見れば、大体何があったかなんて予想がついた。 いったい何があったんだか、 _
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