Act.11

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『だから言っただろうが、俺を頼れって』 「………、っ!!」 本当に手のかかる。 なんでみんな一人で解決しようとするのか、俺は御形の家がこんなに危うかったなんてしらなかったし御形は言わなかった 『俺もまぜてよ、その話』 「「!!!」」 止めようとする警備員を無理矢理押し切り、何も言わない拓人をひきつれ、驚く御形一家をちらりと見れば 予想外な自体に、少しだけ頭を悩ませたのだけど。 匂坂と黒澤の繋がりがあるなんてしらなかったけど、今だから言える。 きっとこれは何かの意味があった事で 蓮斗のお祖父さんの息子は匂坂。 匂坂は御形のお母さんの性で、小さかったはずの家業でも黒澤の名が入れば悩む事なく王道にのれた匂坂グループ。 もちろんそれは自分の妹の息子が継ぐ事になり黒澤さんの計画は台なしになるんだけど。 御形を母親と共に匂坂かから離そうとしたのは、せめてもの償いなのか(それは妻を愛しているから) 拓人は比呂さんの事はあまり言わなかったけど、高い学園に通わせるのは比呂さんへの償いなんじゃないかなって 『親父さん助けてほしい、?』 「…、……そ、ら……くん、?」 室内で囲まれてたのは御形の親父さんで、倒れた御形が見えるのはきっときのせいだよね(御形の傍で泣きそうな顔してたのは比呂さん) 『匂坂は鈴宮の配下にあるグループなんだけど………コレはなに、?』 「………、っく、鈴宮、さん…」 何かに怯えるような顔して地面に伏せたのは、さっきまで親父さんを囲んでた奴で _
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