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親父さんに取り押さえられる比呂さんに、唇をかんだのは周りにいた奴ら(よくみれば見た事あるような面々)
『…………、』
あきらかに悪そうな奴らを親父さんがかばう理由がいったい何処にあるのだとゆうのか、
それでも、目の前の茶番をみせられればものすごく腹がたってきた。この人はいったい何処まで俺を怒らせればいいんだろうって
『じゃあ匂坂は裏切ったのだと…親父さんはソレを認めるんですよね』
「………、は、い……、っ」
一瞬だけものすごく静かになった気がした。
靴が汚れたかもしれないとかそんな事はどうでもいい、比呂さんの小さな悲鳴が聞こえたけど気にならないくらい気分が悪かった。
「…、うぐっ、……、」
『何を迷ってんだかしらねぇけど、手差し延べてんだからとれよおっさん』
ポタポタと親父さんの口元からは血が流れてて、この場にいる人達は俺の事を引いた目でみてきた(うっとおしい)
何かを考えるような顔をしてこちらを見上げてきたのは親父さんで、何だか一瞬、ほんの一瞬だけ親父さんの目が見開いた気がした。
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