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理事長さんに案内された教室は、中学校の教室とは違いやっぱり広くって
…ここが金かかるって事もあるんだろうけど
「担任の先生には話をしているから、教室の中に入るといい…私は居ないほうがいいと思うから先に帰らせてもらうよ」
『ありがとうございました』
俺の前から立ち去ってく、理事長さんにお礼を言えば理事長さんはニコニコ笑ってて
ガララッ
「お前が転校生の鈴宮そらだな……はいれ」
『…!っはい』
でも、理事長さんの優しさとは裏腹に教室にはいった時に感じた空気は俺が想像していたのとはまったく違うものだった
「突然だが、転校生だ…挨拶しろ」
『……鈴宮そらです、よろ…しくお願いします』
言葉をかみそうになったのも、予想外
担任のゆるそうなキャラとは違い、俺が今日からお世話になるであろうクラスメート達は異質な空気をまとっていて
「んー……まぁ、仲良くしてやれよなっ俺の名前は咲原雅紀[サキハラマサキ]…咲ちゃんってよばれてるからまぁそれでいーや。そらの席はあそこね」
なんて指差されたのは、開いているひとつの空席で
「そらの寮は、隣の奴と近いからきーとけ」
咲原先生もとい、咲ちゃんは俺が席につくなりそう一言言えば早々に教室からでていった……
「俺の名前は、匂坂御形[サキサカゴギョウ]ちとむずかしー名前やけど覚えたってーな」
先生が居なくなったとたんに、ざわざわとうるさくなる教室
『鈴宮そら……さ、きさか……?』
「あーもうええわぁ、苗字ややこしーちゅうから御形って呼んでな」
俺の隣の奴は、次々と喋りだすからはっきりいってうるさい
『関西人?』
「ばりばりの関西人や、もう寮行くかぁ?自分荷物とか片付けんとおえんやろ」
俺の質問に答えすぐさまたちあがるそいつ…
まぁ話しかけてくるのは嬉しいんだけ……ど……?
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