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その頃雅は・・・。
自分の家の庭にあるMyガレージに一人こもり、愛車をいじっていた。
ジィーコッ、ジィーコッ、ジィーコッ
レンチを動かす音が止まり車のしたから滑車に乗った雅が出てきた。
雅「あぁっ、ちょっと休憩・・・、さみーな・・・、ストーブつけっかな。」
汚れだらけのつなぎを着て作業をしている雅が少し休憩をしようとした時、携帯電話がなった。
雅「もしもしィ?」
電話の主は貴だった。
貴「今雅ん家の近くなんだけどなんかコンビニで買ってく?」
雅「あぁ~わりー!んじゃ、スーパーカップの豚骨味とグレープティー!」
貴「あっ、は~い。」
ップ、プーッ、プーッ
と電話を切りストーブを点けて貴が来るのを待っていた。
13分後・・・。
ブォーッ、クンブォーッ!
貴のバイクの排気音が聞こえだした。
雅「あぁ~来た来た!」
ッーゥウーン、ガチャ
貴「着いたぁ~!久々だな雅ん家来たの。」
雅「皆が高一のときに泊まりに来た以来じゃん?」
貴「たしかにぃ~!」
昔の事を話ながら昼飯を食べる二人。
そして話は違う話題になった。
雅「そういや~、慎が警察捕まってどれくらい経つ?」
慎は半年前に仕事終わりに同僚と飲みに行っていた時に、酔って不良四人組に絡んで怪我させて警察に捕まったのだ。
貴「ん~半年かな。」
雅「んじゃ大の親父さんが死んだのと調度同じくらいか?」
貴「んまぁ、早く出てこれて後二年後ぐらいかな。」
雅「いぃ薬じゃん?慎は酒癖わりぃからな(笑)」
貴「だから今年は一緒にクリスマス出来ないんだよな。」
もう楽しいクリスマスの時期だというのに、自分の酒癖のせいで今年と来年のクリスマスは留置所で過ごさないといけない慎の事を思うと、少し可哀相になってきた二人でした。
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