第1話 ムラサキカガミ

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真奈美が来なくなって一週間過ぎた さすがに心配なのでその間何回も電話やメールを入れてみたが返事は無かった 先生が家に連絡したが何回電話しても留守だと言っていた そんな時変な噂を聞いた 学校の近くに紫の鏡をもったお婆ちゃんが現れると言うのだ 特に何か悪さをする訳ではないが紫の鏡をじっと見つめてる姿が不気味だと見た人は言っていた なんだか嫌な予感がした そして私は今そこに向かっている 見えた 学校近くの交差点の隅にお婆ちゃんが立っている 遠目には普通に見えたが近づいて行くと段々おかしな所に気付いた 見た目は70か80のお婆ちゃんなのに服装が今時なのだ 私がモデル時に着る様な服を来ている さらに近づくと下のミニスカートのポケットから紐の様な物が見えた 携帯のストラップだった 真奈美の携帯についてるストラップと同じだった 去年のクリスマスにお揃いで買ったやつだから見間違え様がない そんな まさか ふとお婆ちゃんが顔あげた 目が合った 微笑んだ様な気がした そして お婆ちゃんはその場に倒れた
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