ミニドラとジャイアン

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漆黒の森にて 「ここが漆黒の森かやけにくれえな」 ジャイアンが呟く 確かに言う通り 空は黒くなり 木々も枯れていた 「だから漆黒の森なんだ たしかこの奥に居た気がする」 そう言って暫く歩いていると犬のような機械がこちらに近づいてきた 「こいつか」 ジャイアンが聞く ミニドラはうなずきながらポケットに手を突っ込みハンドガンをジャイアンに渡した 「これでもくらいやがれ」 ジャイアンはハンドガンで機械獣を撃った 機械獣は少し怯んだものの再び こっちに歩き出した 「聞いてねえのかよ」 「きっと奴には痛みが感じないんだ 奴にハンドガンを撃っても 回路が衝撃を送りとどけず そのままどこかに消えるという事だろう」 ミニドラが早口で言う 「もっと分かりやすくいえよな」 「痛みが人間で言う神経に届いていない だから奴は怖がる事はあるが痛みを感じないんだ」 「成る程な」
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