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…
…1日目…
…
部屋を与えてやった。
と言うか、
同じ部屋に置いた。
私が拠点にしてるのは、
島唯一の大きな建物で、
組織所有の研究所である。
しかも1人で使っている為、
凄く寂しい。
そのため、
部屋は有り余るくらい有るが…
なにぶん掃除はキライ。
なので、
掃除してまで迎え入れると言う考えは、まず、無い。
…かと言って、
私が自室兼仕事場とし使ってる”検体保管室”から、
”検体監禁室”までは、
徒歩10分もかかり、
行き来が、なかなか面倒だからね…。
捕まえてきたアレは、
困惑してるのか、
部屋の中の様子をうかがうかの様にキョロキョロしている。
ふむ、
気に入ってくれたかな?
まぁ、その内なれるだろう。
思い出すなぁ…
私も調査団に入った頃は、
右も左もわからなくて、
キョロキョロしてたっけ…
…だってサ、
私は一人ぼっちで、
無人島に置き去りにされたんだよ?…
おまけに、島専用GPS端末機は、
転んだ拍子に
あれよあれよと崖を転がり落ちていったまま行方不明。
自力で研究所を探し、
さ迷ったもんさ…。
ふむ…
思い出に浸りながら…
バタン…とドアを閉めた。
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