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カーテンから差し込む眩しい光で、俺は目覚めた。
もう一度睡眠を決め込もうかと思ったが、目覚まし時計を手に取り目の前で見てさすがにやめた。
デジタル仕様の目覚まし時計には、10時30分と画面いっぱいに表示されていた。
昨日は23時頃に就寝したので、11時間以上眠っていたことになる。寝過ぎだ。
鉛のように重い上半身を起こし、伸びをしながら長いあくびをする。
手を下ろすと、そのまま2分ほどボーっとしていた。
そして、これまた鉛のように重たい下半身をゆっくりゆっくり布団から這いずり出し、膝に手をつきながらのそっと立ち上がった。
とりあえず、冷蔵庫まで体をふらつかせながら亀のようなペースで歩く。
扉のポケットに入っていたパックの野菜ジュースを、ラッパ飲みした。
それでも、ダルい体はまだお休み中のようである。
野菜ジュースを冷蔵庫に戻し、風呂場の中にある小さな洗面所へ足を運んだ。
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