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ハルさんはそこまで一気にしゃべると、黙ってしまった。
私の返答を待っているようだ。
私は鼻をすすりながら答えた。
「私にも、よくわかりません。身体が女になったって、どういう意味ですか・・・?」
『・・・話すよ、全部』
そう言って、ハルさんはこの2日間の事を話し始めた。
ハルさんが全て話し終えると、しばらく沈黙が続いた。
「それじゃあ私は、何でハルさんの身体にいるんだろう・・・」
私は半分放心状態になりながら言った。
『さあな・・・そろそろ、アキのことを話してくれない?』
私はゆっくりと、自己紹介をした。
私の名前は、川吉秋。
年齢は20歳。
今は大学3年生。
幼い頃から父の影響で空手をやっていて、大学生になった今でも道場に通っている。
空手をやっているからか、昔から勝ち気な性格。
でもとても涙もろくて、ちょっと感動したり悲しかったりするとすぐ泣いてしまう。
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