0人が本棚に入れています
本棚に追加
/4ページ
主人公は《高瀬 発未(ハツミ)》
高校一年生で
学力は普通
運動神経も普通
ルックスも普通
《なにもかもが普通》
と中学から
言われ続けて
もう、16歳だ。
「普通かぁ。
普通って
なんか一番傷つく言葉かもな。
家に帰っても
妹の《咲き》に
パシリにされて。
それほど
なめられてるんだよなぁ。
もう、いっそ
家出しちゃおうかな。」
学校の帰り道に
愚痴をぼやいている青年がいる。
彼が発未である。
発未は深いため息を
つきながらも、重い足どりで家にかえった。
最初のコメントを投稿しよう!