NewChapter―One‡螺旋…

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  「じゃあな」 まだ唖然とし固まってるティセラに短くそう告げ、近くに在った手術台らしき物の横に置いてある新しい義手を掴み、俺はティセラの脇を通り抜けて出口まで来た。 「雨雫。後は頼む」 「分かってやすよ」 直後、扉が俺達を隔てた。 「……行くか」 適当に腕を引っ付け、誰もいない廊下を俺は進む。 これでいい。 元々馴れ合いは好きじゃねぇ。 関わる事が無きゃ、そいつとの別れを惜しむ必要がねぇからなぁ。 人は……脆い……そして、俺は……余りに強い…… 周りのヤツを殺してしまう程に。 この辺りなら翔び出しても問題ねぇか。 雨雫の家だ。 まさか天井に穴開いたくらいじゃ潰れんだろ。 「………!」 ん? 今何か聞こえた気が…… まぁ、なんでもいい。 『虚帝による飛翔』 (レストフラップ) あらゆる数字を変化させる無敵の翼が現れ、俺はそのまま天井をブチ破って宇宙にまで飛び出した。 誰も居ない、暗く、冷たい宇宙へ。    
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