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──……
「……こ、こんなの、あり、得ない……う、ウソでしょ」
秘密が知りたい。
そう心で強く思うと、私の頭の中に“何か”が流れ込んできた。
それは、言うなれば情報の奔流。
全く知らなかった事が、突然頭の中をぐるぐると駆け巡りだした。
最初こそ頭が割れるような激痛でベッドの上をのたうち回ったけれど、それもやがて収まり流れ込んできた知識を整理するところまで出来た。
知識を確認した私を襲ったのは、激怒でも絶望でも哀情でもない、驚愕で驚異の驚倒とする程の……虚無感のみ。
私に斯くしていた事柄、それは『人類を救う計画』(ビッグバンプロジェクト)と言うもの。
こう言えば確かに聞こえはいい。
けれど、計画の名前と共に、私は断片的ながらその計画が何をどうするかも知れてしまった。
とてもじゃないけれど正気の沙汰とは思えない。
連邦は……何を考えているの!?
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