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「なッ!? えッ!?」
「フヒヒヒィ合~格だ」
わけが分からない!
一瞬前までは私が1人テンパって顔が焼けそうに熱かったけれど、今は本当に顔が焼けそうに熱い。
その原因は、無惨にも粉々になった扉と、壁を這う炎を見れば明白。
しかも、爆発の衝撃かあちこちに建物の破片が飛び散っている。
もちろん私のベッドも例外なく。
金属製の壁に食い込んでいるところを鑑みれば威力は相当なもの。
もし、MAXさんがあのままなら、私はあの弾丸並の破壊力を誇る破片に腹部を貫かれていたに違いない。
つまりMAXさんは……私を、守ってくれた?
「ヒャハハハ言ッた通り、テメェを抱かせてもらッたぜ」
え゙っ?
そういうこと……なの?
立ち上がって腕を一振りしただけで暴風を生み出し、炎を残骸ごと文字通り消し飛ばしたMAXさんが事も無げに言う。
ハハッ……つまり私は、本当に言葉通り試されて、言葉通り抱かれたわけだ。
……よかった。
いろんな意味で。
「MAXさ……」
「お喋りタイムァ終わりだ。
さ~て大御所のご登場だァア!」
「MAX……貴様、よくも」
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