NewChapter―Third*背徳…

7/35
前へ
/476ページ
次へ
  『ふ~ん』 『ラ~カ~ダ! ヨナンスシムヲレオ。カノナメダハノルヤデテノカホヲシマダミカ、デェネシトコイサクキンシナンソ、サカーツ? カトルヤトックサテシマカリタッハテッタエマカツヲシダタミカ、ヨバエトタ?』 「お前にしては随分と安直だな。 だがまぁ無理だろう。神騙雨雫にそんな陳腐な手は通じない。詰まる所、我々に残された手は、向こうが策を講じる前に速決で止めを刺すぐらいだ」 もっとも、それすら読まれているだろうがな。 『ダウドハretnuoC・sseldnE、ラナ? ロダンタンカイラクトコスダキジハヲテベスンータパウコシノリトヒンゲンニバエカツヲレア』 人間が考え得る全ての行動を演算するか。 なかなか凄い事を考えるな。 確かに、その方法なら例え何れ程の天才であろうとも、所詮人間一人の脳が組み合わせる電子回路くらい余裕だろう。 相手が雨雫以外ならば。 「そちらも無理だ。今のEndless・Counterが何故300年前から殆ど変わっていないか、それはアイツが構成したシステムがあまり完璧過ぎて正に付け入る隙がないからだぞ。 下手に弄れば、システムそのものがダウンしかねない。 そして、神騙雨雫は飽和状態のそのシステムに、自分に対しては如何なる計算も詮索も出来ないように書き加えている」 雨雫が連邦から抜けた時、何度試した事か…… まったく、アイツは何処まで天才なんだ…… 『ヨカウソ』 『でも、早くなんとかしないとダメなんじゃないの?』 「ああ、それはわかっている。 何せ……現時点に於いて唯一、アイツだけが能力を戻す事に成功しているのだから」    
/476ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1743人が本棚に入れています
本棚に追加