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カシャーンという音と共に、部屋の中央に設置された筒のシールドが解かれ、中の様子が見えるようになった。
筒の中に満たされた液体に漂う裸のルージュの姿が。
はっきりと。
「ッ!……る、ルージュ! ウシズクさん! これは、一体……」
ルージュもヴィンセントと同じく、裸だけど全身がよくわからない器具やチューブに覆われ、素肌が見えているほうが少ない。
これも多分キュアカプセルなんだろう。
ただ、設備なんかを見る限り、素人の判断だけれどなんとなく、私やヴィンセントが入っていたのより一番大掛かりな気がする。
「そんな顔をしないでくだせぇ。
ルージュさんは生きてやすよ。今のところは」
今のところは……
ということは……
「ま、まさか。ウシズクさん。ルージュ、重症なんですか!?」
そういえばルージュはどうしてこんな事になっているんだろう。
私の意識が最後に有った時は楽しく話していたのに。
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