NewChapter―Ⅱ†鼓動…

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  私の質問に対して、ウシズクさんは素頓狂な声を上げた。 まるで、質問したのに逆に聞き返された時みたいに。 「おや? ティセラさん……あ! そうッスねぇ。 そっか、ティセラさんが倒れた後なんッスね」 思い起こせばこれでも健康には気を使っている私が急に倒れたことも気になるけれど、今はそんなことより現在も大変そうなルージュのほうが気になる。 「ん~……ルージュさんはねぇ~……よくわっかんないッスよ」 「はい?」 私には当然、なんとことかわからないけれど、どうやらウシズクさん自身も詳しくルージュのことがわかってないらしい。 否、本の数日しか一緒にはいなかったけれど、常に、悪く言えば軽薄、良く言えば陽気なウシズクさんが真面目な顔で唸り声を上げて悩んでいる辺り、事態は余程深刻みたい。 「でも、ウシズクさん。何もわからないのですか!?」 「ん~……別に、蔑むわけじゃありやせんが、詳しくあッしがわかってる範囲の事を一から十まで説明したところで、到底理解出来やせんから端折って話しやすよ?」 「それでも構いません。 教えてください!」 ルージュ…… 大丈夫。だよね?    
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