NewChapter―Ⅱ†鼓動…

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  椅子に掛け、ウシズクさんは所々言葉を詰まらせながら、私にも分かるように分かりやすく説明してくれた。 それによると、どうやらルージュは強い“氣”に当てられて昏睡状態らしい。 普通の人ならば、暫くすれば目が醒めるらしいのだけれど、ここでどうやらルージュの“ラーウェの血”が深く関わっているみたい。 私にはよくわからないけれど、ラーウェ星系の純血の人は、普通の人の氣とは質も量もまるで違うらしい。 そして、ちょうどルージュはラーウェ星系の純血一族。 「500wの交流で動く電子機器に、1000wの直流電圧をかければどうなるか…… わかりやすよね?」 そんな事くらいは流石に私にだって分かる。 分かってしまっているからこそ、今私は冷や汗が止まらない。 量も質も違う電気を流せば、当然壊れてしまうのだから……    
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