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椅子に掛け、ウシズクさんは所々言葉を詰まらせながら、私にも分かるように分かりやすく説明してくれた。
それによると、どうやらルージュは強い“氣”に当てられて昏睡状態らしい。
普通の人ならば、暫くすれば目が醒めるらしいのだけれど、ここでどうやらルージュの“ラーウェの血”が深く関わっているみたい。
私にはよくわからないけれど、ラーウェ星系の純血の人は、普通の人の氣とは質も量もまるで違うらしい。
そして、ちょうどルージュはラーウェ星系の純血一族。
「500wの交流で動く電子機器に、1000wの直流電圧をかければどうなるか……
わかりやすよね?」
そんな事くらいは流石に私にだって分かる。
分かってしまっているからこそ、今私は冷や汗が止まらない。
量も質も違う電気を流せば、当然壊れてしまうのだから……
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