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「ウシズクさん! なんとか、ならないのですか!?
だってこのままじゃ……」
言えない……
その先の事を言ってしまえば、それが現実に成りそうな気がして、怖くて言えない……
「あッしだってなんとかしたいんッスけどねぇ~何分、神騙の血ってのもだいぶ特殊でしてねぇ、常人相手なら氣を流して内から治せやすが……ルージュさんは純血の(クレア)ラーウェ。
神騙のあッしが氣を流せば……正直データ不足ッス。それに、この状況でのんびりデータ採集は出来やせんし……」
「つまり……」
「そんな暗い顔しないでくだせぇ。
一応、こうやって生命維持装置は造りやした。
あとは、専門医と神様にでも期待しやしょうや」
「専、門医……?」
あれ?
ウシズクさんが治療するんじゃないの?
ウシズクさんはまだ知り合いだからいいけれど、ルージュは身分証明をする者を一切持っていない。
普通の病院には入れてもらえない気がするんだけれど……
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