NewChapter―Ⅱ†鼓動…

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  「あの……」 「おや? どうしたンッスか? 相手方の方なら問題有りやせんよ。 なんせ、RCI……ラータトゥーン王室特務諜報局から派遣されてやすからねぇ」 ズバリ私の不安と、その答えを言い当てられた。 そんなことより…… 「派遣、されて、やす……?」 じゃあもしかして…… 「ええ。既に迎えの人を呼んでやすよ。 明日……ま、遅くとも明後日には向こうから連絡が入りやす。 その時が……お別れの時ッスね」 「えっ……?」 雷が駆け抜けたかのような衝撃が身体中を駆け巡った。 さも当然のように、真顔で言われたその一時…… お別れ…… 「な、なにも……そんな言い方しなくても、ルージュがほら……元気になったら……」 ウシズクさんに寄りかかって尋ねる私の今の心拍数を測れば、即入院しなければならないくらい高い。 と言われても私は信じてしまうだろう。 そのくらい、私自身にも分かるほどに私は心の底から焦りを感じる。 「………」 ウシズクさん。 なんで、無言なんですか?    
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