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「う、ウシズク……さん?」
「………」
続く沈黙。
これが意味する事。
「そ、それじゃあ、私も一緒に行きます」
「それはダメッス」
正に間髪入れずに、ウシズクさんの鋭い声が斬り込んだ。
私の心に……
まるで……溝を作るように。
「ダメって、どうしてですか?」
意味がわからない。
確かに、今の私の保護者は間違いなくウシズクさんだろう。
でも、私だってもう18歳なんだし、ルージュが入院している間くらい独りでホテルで生活出来る。
その事をウシズクさんに告げた瞬間。
「ふぅ……ふざけてんッスか?」
「ひぎィ……ァ」
瞬間、再び殺気が放出され、筋肉が弛緩した私は為す術なく床に崩れ落ちた。
一体……何で?
私、何か怒らせるような事したかしら?
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