NewChapter―Ⅱ†鼓動…

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  ウシズクさんに連れられるまま、なんだか無機質な部屋で私はどこかの普通の部屋に転送されてしまった。 変だな…… 空間移動系の動力には確か……宇宙祖粒子(ダークマター)が絶対必須で、今の科学技術じゃ宇宙空間にいなければ取り込めない筈なのに…… なんでだろう……? 「なぁ~にぼ~っとしてんッスか? 行きやすよ。はぐれないでくださぇね」 後ろで同じく転送して来たウシズクさんにポンと肩を叩かれ、私の思考は途切れてしまった。 まだ事態のよく呑み込め無い私の手を引っ張り、何処にでもある造りの部屋のドアを開けると、そこは凄い大通りで“あったであろう”場所だった。 「な、なんですか……これは……」 目の前に広がる惨状に、私は再び言葉を失う。 私の前に広がるのは、粉々に砕かれたビル群、地割れでも起きたのかと連想させるくらいにひしゃげた地面。 所々バラバラに積み上げられた廃棄物らしき物…… 積まれた廃棄物や、微かに残ったビルや看板、そして地平線の彼方にまで伸びる道路を考えると、どうやら此処が本来なら賑かな大通りで、そしてその大通りが完膚無き迄に破壊された事が窺える。 まるで怪獣映画で怪獣が街を破壊したような有り様。    
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