NewChapter―Ⅱ†鼓動…

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  「ティセラさん。 何が起きたと思いやすか? ヒントその1、此処は人口惑星で自然災害ではありやせん」 この惨状をバックに両手を広げで私の方に振り返り、ウシズクさんは極めて自然に、学校の先生が質問するかのように、そんな当たり前の口調で私に質問する。 でも、質問されたところでさっぱり分からない。 そもそも地震だけではこんな被害は出ないだろうし、パッと観る限り何処かの軍事施設が暴発でもした感じゃなさそう。 明らかにビルなんかは粉々だし、全体が熔けた車らしき物の残骸もある。 「……テロ、ですか? それとも、クーデター?」 何も知らない素人の判断。 でも、それくらいしか思い付かない。 まさか本当に怪獣が出た訳がないし。 でも、テロにしろクーデターにしろ、ビルが軒並み粉々だったり、地盤が激しくズレていたりしている事を見るに、よっぽど大勢の人が関わったんじゃないかな…… それこそ何千何万と人が。    
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