NewChapter―Ⅱ†鼓動…

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  「テロ? クーデター? いやいや、そのどっちでもありやせんよ。 正解は……怪獣が攻めた。でした……旦那と同じ」 「???……なにが、言いたいんですか?」 怪獣? 何かの隠語かしら? ヴィンセントと同じって、どういう意味? 自分から質問しておきながら、ウシズクさんは私の質問に答えてくれずそれ以降黙ってしまった。 ──…… 悲惨な大通りを渡り、一般サイズの道を歩くこと数十分。 どうやらその怪獣が攻めてきたのは、さっきの大通りだけでなく、この星のあちこちに来たらしい。 大通り程酷い光景は無くても、それでも通りに面した家が潰れていたり、地面にクレーターが出来ていたりしている。 そもそも、車が飛んでいない時点で、航空管制機関にまで被害が出ているんじゃないかな? 私が辺りをキョロキョロと見渡すせいもあり、なんだか異様に足の速いウシズクさんに付いて行くのは結構大変だった。    
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