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窓を閉めて、部屋を見渡す。
何かする事ないかな…
なんだか胸の辺りがモヤモヤする。
何かしてた方が、紛れる。
そう思って、やる事を探すが…
1人暮らしであろう、あの男は相当綺麗好きらしい。
私が手を出すまでもない。
なんだか、つまらないな!
私は廊下に出て、一つ一つのドアを開けてみる。
ドアは、全部で5つ。
3つのドアは、昨日使わせて貰ったので知っていた。
右側の2つは、風呂場と脱衣場と洗面所。
隣のドアは、トイレ。
トイレの向かいのドアを開けると、キングサイズのベッドが置いてある。
昨日、私が寝かせて貰った部屋だ。
男といえば、大抵下心があり、一緒に寝るのかと思ったが違った。
ここの男は違った。
私をこの部屋に通し、「僕はリビングで寝るから」と不満さなど微塵もなく、あたかも普通に出ていった。
しかも几帳面にもシーツまで変えていた。
今朝、洗濯物を干してて気付いた。
ベッドシーツと、掛け布団カバーと、枕カバー。
……紳士的とゆーか、なんとゆーか…
風呂の時も、そうだった。
「女の子なんだし、こんなおっさんが入った後じゃ嫌だろう」
と冗談ぽく笑い、先に入るようにと。
しかも着替えまでちゃんと用意してくれたし…
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