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【１】

寝室のドアを閉めて、隣のドアノブに触れる。

別に「開けるな」とか言われてないし～♪

ドアを開けてみる。

書斎？

部屋の両脇には、壁の幅ぴったりの本棚。

サイズ計ったんだとしたら、バカみたいに几帳面…

そうおもいながら、正面にある机に近付く。

ペンも散らばる事なくきちんとペン立てに収まってる。

…一本くらい出てるもんじゃない？普通…

引き出し開けたりしてみたけど、入ってるのは仕事の書類らしきものだけ。

何だかますます知りたくなる気持ち。

あの男の全て。

だってこんなに几帳面で、紳士的なだけが【あの男の全て】じゃないでしょ。