放課後

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ほらほら男が 一人近づいてくる。 待ってました、 と僕たちは 最高級の笑顔を作る。 「ねえねえねえねえねえ、 何してんの??」 「ねえ多すぎ」 「座ってんの」 「今、何歳??」 「じゅうさんー」 ユリと僕の声がハモった。 「あのさ、 パーティーあるんだけど、 来ない?? 安くしとくからさ。 主催者が俺の友達なんだよね」 「それって いくらぐらいするもんなの??」 「定価だとサンゴーだけど、 二にまけとくから。 ノルマ、まじ、 きついんだよね」 「二、だったらいいよ」 「まじで?? 超嬉しい。 恩に着るよ。 当日声かけて。 ヒデっていうんだ。 受付でヒデどこ、 って聞いてもらえれば 行くから。 で、何枚くらい飼ってくれる??」 「詩央とあたしとで 二枚だよね、詩央」 よっしゃー、その刺激ゲット! もう男なんて 手に入れたも当然。 学校に連れてきて 見せびらかしちゃうもんね。 頭の中はクラブクイーンの 僕とユリがお立ち台で 踊りまくっていた。
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