回想

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履歴書の空白部分、 そこに埋める何かが欲しかった。 だったら本当のことを 言えばいい。 そう?? 本当にそう思うの?? 「僕、援交してました。 それで心が病んでしまって、 引きこもったり、 摂取障害になってしまったりするうちに、 まともに働かないで ここまで生きてきてしまいました。 こんな僕でも認めてくれますか??」 こんな僕でも認めてくれますか?? という問いかけは、 そのまま、 こんな僕でも愛してくれますか?? このまま生きてもいいですか?? という隠れた叫びに つながっていく。 こんな思いをしてるのは 僕だけじゃないはずだ。 探せばいくらでも出てくるはず、 きっと援交少女の数だけ 僕がいるはずなんだ。
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