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その頃、
「なぁ~龍聖って、怖いよなぁ~」
日誌を書きながら、言ったのは、由紀だった。
「確かに、あれはいくら俺もでも無理」
二人の本音を聞きながら、猪熊が
「何を言ってるんだよ?あいつは、本当に悪いときしか怒らんぞ?」
笑顔で言った。
「確かに、本当に向こうからケンカ仕掛けて来た時しか、ケンカしないなぁ?由紀?」
「うん、だから、俺らは怖くないし、あいつは良い奴なのに、周りからは怖いイメージしかつかないのが龍聖の、な七不思議の一つだねぇ」
由紀が言うと、猪熊と大輝は、笑いながら「その通り」と言った。
「先生、終わったから、帰るよ。先の話しなしね?」
由紀は、猪熊に言った。
「分かった。お前ら気をつけて帰れよ」
手を振りながら、二人は、龍聖と和葉が居る校門に向かった。
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