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颯真「いよいよだな。まずは香先生の生徒か。結局一人しかこないらしいがしかたない」
海斗「ねぇ、颯真、先生にはああ言ったけど考えはあるの?」
颯真「ん?‥え?」
海斗「いや「え?」ってなに?考えてなかったの?」
颯真「俺はてっきり海斗が考えてくれていると」
海斗「俺は颯真が自信満々だったから考えがあるのかと」
颯真「海斗‥」
海斗「颯真‥」
颯真「どうする気だよー!?」
海斗「それはこっちのセリフだー!!」
颯真「どうすんだよ!?もう時間ないぞ!」
海斗「ってかもうあそこにいる方がそうだと‥」
颯真「香先生に教えてもらった特徴にばっちり似ている方がいらっしゃる‥。海斗、あの方はきっと他人の空似‥」
海斗「なわけないだろ!もうきてんだよ!目そらすな!」
颯真「‥よし。いこう、海斗!」
海斗「あぁ!颯真、策は?」
颯真「‥為せば成る、為さねば成らぬ、何事も」
海斗「颯真‥期待した俺がバカだったよ」
颯真「まぁ、策はないがなるようになるさ」
海斗「きっと俺は颯真のこの脳天気さに何度も助けられたんだろうな」
颯真「親友つかまえて脳天気はねぇだろ」
海斗「ほめ言葉だよ」
颯真「マジ?なーんだ。それならそうと早く言えよ」
海斗「颯真‥春だな」
颯真「何言ってんだ?今秋だぞ?よし、海斗、早く行くぞ」
海斗「いや走らなくてもいいだろ。‥春は頭の中がって意味だよ」
颯真「なんか言ったかー?」
海斗「いや、別に」
颯真「急げー」
海斗「今行くよ」
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