助けになりたくて

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颯真「それにね、まわりの人を巻き込んじゃうことだってできるんだぜ。実際俺達も香先生に巻き込まれたようなもんだし」 海斗「俺達はすすんでやってるんだ。巻き込まれたって言い方は違うと思う」 知美「香先生に?」 颯真「あぁ。香先生は君達を救いたがってた。笑わない君達を」 知美「先生‥」 颯真「俺達は昔香先生に救われた。そんな先生が救おうとしててできなくてそれでもまだ救おうとしてて」 海斗「だから少しでも協力したくて俺達も動いたんだよ。知美ちゃん、」 知美「はい」 海斗「教えてくれないかな?知美ちゃんが、クラスのみんなが笑わない理由を」 知美「それは‥」    しばし沈黙 颯真「知美ちゃん俺達サンタさんになりたいんだ」 知美「サンタ?」 颯真「笑顔をプレゼントするサンタさん。知美ちゃんや、そのクラスのみんな、それから香先生に」 知美「笑顔のサンタさん‥」 颯真「うん。だから教えてくれないかな?理由があるならまずそれをどうにかしないとはじまらないから」 知美「‥私達のクラスはみんな小学校が一緒なんです。だからすごく仲がよくて」 海斗「仲がいいならなんで?」 知美「緊張してたってのもありましたし、一人だけはなれてしまった友達のことも気がかりだったので」 颯真「はなれてしまった友達?」
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