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知らない香りと
ダルさで目が覚める。
「ここ…どこ…?」
ゆっくり体を起こしながら考えていた。
「俺の部屋」
隣から入ってくる見知らぬ男。
髪が短くてつんつんしている。
若い…と思う。
煙草を吸いながら
コーヒーカップ片手にカッターシャツの手首のボタンを留めている。
「…あんた誰?」
言ったと同時に頭痛が。
昨日飲み過ぎたみたいだ――
「凌介。水の方がよかった?」
コーヒーを手渡しながら軽く笑って話す凌介。
素直に受け取る。
頭がぼーっとしている。
でもこの状況。
「私…アンタとヤッたの?」
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