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「だぁっ。やっちゃった」
奇声のような変な声を出して頭を抱える。
とりあえず後悔してるのだけはわかった。
「何?仕事?」
まぁ考えられるのはそんくらい。
「そう。…帰る。」
一気に目が覚めたようで
さっきまでのぼーっとした顔はどこにもない。
「送ろうか?」
煙草を消しながらただの善意でそう伝える。
「いい。」
ベッドの周辺に散乱している自分の服を着る。
着替えている彼女に
家はどこかと聞いてみる。
急いでいるので空返事なのがすぐにわかった。
ってかすごい離れてますケド
「ここからじゃ車で行った方がだいぶ早いよ。」
一瞬固まってた彼女。
素直にその言葉を飲み込んだ。
「送って下さい」
と不本意そうだ。
それがなんか可笑しかった。
「素直でよろしい」
クスクス─。
笑いが込み上げてくる俺。
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