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その姿を見た母は慌てて私を外にだし、必死になだめた。
私はきっと彼のときも同じような行動をとってしまう。
耐えることなんてできない。
ぐるぐると頭の中で虫が這いずり回るような気がした。
もう何も考えたくなくなっていた。
私は再び食べかけの玉子焼きに箸をのばし、一口に切って口へ運んだ。
口の中で玉子焼きを転がすともそもそ動く。
まるで綿切れを食べているような感覚。
おいしいともまずいと思わなかった。
食べ終わり、食器を台所に置いてからすぐにベッドへと倒れた。
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