ふわふわとした地面

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私はずっと自分だけが不幸で、自分だけが幸せになれなくて、もう一生この胸の奥に巣食う「何か」と一緒に生きるのだと、そう思っていた。 これが「私」 そんな「私」にもきらきら輝いているわけではないけれど、暖かく灯る何かができた。 それが「彼」だった。 「彼」がどういう存在だったかと聞かれると口では恋人だったと言える。 けれど私の中にある感情はそんなものでは表現できない。 私はまだ、今はそれが何なのかわからない。 昨日、友人から突然電話がかかってきた。 彼が事故にあったと言うものだった。 今日、学校に行くと先生が神妙な面持ちで話し出した。 彼が事故にあって死んだと言うものだった。
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