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「…ノスタルジック?」
「ええ。この部屋はあの世と現世の狭間の中の、更に過去と現在の間の時間と時間の間に位置しています。
アナタは先程まで家にいましたよね?
その後どうなったか覚えてはいませんか?」
「頭痛がしたわ…薬をのんで…確かそれで眠ったのよ。」
そぅ、いきなり頭が割れそうなくらいの頭痛がして、頭痛薬を飲んだ。
そのまま眠くなってソファで眠ってしまった。
「アナタはそのまま死んでしまったのです。」
「…そんな…嘘!これは夢だわ!
私起きなきゃ…もうすぐ由香が学校から帰る時間だもの!」
死んだなんて…変なことを言わないでほしいわ!
夢よ!全部夢よ!
私眠ってるんだわ!
「残念ながら夢ではありません。
…アナタは頭痛がしたと言いましたよね?
脳梗塞だったのです。
アスピリン等で眠くなったのではありません。
そのまま死んでしまったのですよ。」
「嫌!そんな…由香はまだ小学校2年生なのよ!?
私が死んだら…あの子…!」
幸恵は泣きながら言った。
僕だってわかっているさ。
いきなりお前は死んだなんて言われたら…こうなるのは当たり前だ。
「幸恵さん、アナタはあそこへ帰りたいですか?」
「当たり前よ!…帰る方法があるの!?」
「…厳密に言うと帰るというより、別の世界に行く…と言ったほうが正しいですね。
アナタのいた世界とは別の、時間の平行した世界に行くのです。
そこには幸恵さん自身が存在し、また…由香さんも存在しています。
その世界の幸恵さんの魂を抜き、アナタの魂を入れるのです。」
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