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孤児であるアベルは、学校へ通うことは叶わない。例え特待生資格を得て、学費は免除されたとしても、それ以外の寮費や、生活費等を孤児院に住むアベルには用意できないからだ。
私は、遥かに恵まれている。普段から意識していたわけではないが、この時ばかりは自身と孤児達との境遇の差に、少なからぬ引け目を感じて、ネイアはうつ向いた。
「僕は学校行ってないからよく分からないけど、別に、魔法の一つや二つ使えなくてもいいんじゃない?。出来るとこから始めれば、そのうちなんとかなるって」
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