序章『旅立ちの朝』
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女性としての豊穣さに欠けているのは、年齢からくる幼さの現れであろう。 心ない言葉に、ネイア自身の密かな劣等感を刺激され、心の中で張りつめていた何かが、プツリと音たてて切れた。 「なぁ~んですってぇ~っっ!?」 次の瞬間、覚えたばかりの雷撃魔法が、ネイアの怒号と共にアベルの全身を貫いていた。 それは、相手を軽い電流で痺れさせ、一時的に動きを封じる程度の、威力の弱いごく初歩の魔法であった。
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