序章『旅立ちの朝』

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一部、精神面に作用を及ぼす魔法、薬剤学や、実践錬金術など苦手とする分野もあるが、それらも個人的に嫌いなだけで、成績を引き下げるものではなく、その他の魔法も、かなりの腕前である。 雷の愛娘とはよく言ったもので、そんな彼女が何故、第二級魔術師に甘んじているのか。 それはもう一つのあだ名に由来する。 彼女は、女性魔術師には必修魔法とされている初級魔法『ヒーリング』を筆頭として、主に女性が習得しやすいと言われる回復系魔法が、一切扱えない。
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