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見てて貧血を起こしそうになった。
後でその手は2倍に腫れ上がった。
やることなすこと、むちゃくちゃ‼
歯止めがない。
気に入らなければ、物に当たる。
妹たちに当たる。
私は知ってて…何も出来なかった。
注意すれば、私が居ない時に何倍にも、やるんだから!
私にはやって来ない。
本当は私を意の一番にやりたいんだろうけど、葛藤があって出来なかったんじゃないかな。
その分を物に当たる。
妹たちに当たる。
本当に…可哀想な事をしていた。
よく、殺されなかった‼と思うよ。
酷い仕打ちをしていた。
恐ろしかった。
キレる…時は、きっと、息子であって息子じゃない。
何か別のモノが取り憑いてるとしか思えなかった。
暴れてる時は、嵐が通り過ぎるのをただただ、余計なことをしないで待つしか出来なかった。
“普通”‥って言うことがどんなに羨ましかったか分からない。
毎日が、怒涛のような生活を送りながら、とりあえずは引っ越しした。
上下一部屋づつの狭くて、老朽化したアパートから、3部屋とダイニングがある小綺麗なアパートにTのおかげで“ランクアップ”して引っ越せた。
息子は置いて来た。
「お前の部屋は無いから、勝手にやりな」と突き放した。
たった17才…どうしていたんだろう?
ずいぶん酷な事をすると思われるかも知れないけど、
息子1人に対して家族4人が、息をひそめて、一秒の気の緩みさえ許されない、
緊張の連続が来る日も来る日も、終わる事なく続いて居る。
いくら息子でも,いい加減精神的に参ってしまう。
収拾がつかなくなる前に、放り出すしか無いんじゃないかな?
あの頃は、いつでも逃げ出せるように、服を着たまま寝ていたよ。
安らぎの場である筈の“家”が、何よりも恐ろしい油断の出来ない場所だった。
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