36 仏教慈徳学園

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それからが大変だった。 自分1人じゃ起きる事も出来なくて、トイレからご飯から‥こまごました事の全てに手を貸さなければならないから‥ 付きっきりのようなものだった。 痛いと喚き、用が足りないと怒り、 気が利かないと文句を言う。 (私はお前の小間使いじゃないよ‼ 第一誰が怪我してくれと頼んだ⁉) 全く…ワガママが過ぎる。 娘たちもかなり、こき使われた。 気に入らなければ、手当たり次第に物を投げる。 足の踏み場も無かった。 若さなのか、息子が人の何倍も強靭なのか… 3日目には自力で壁を伝いながらだけど、歩いてトイレにいけるようになった。 ものすごい回復力で、血尿まで出した子は…復活する。 そして… 更に‥その行動はエスカレートして行った。 彼女は、もはや公然と家に居着いて、支離滅裂な生活をしていた。 Tは何も言わずに、普通に生活してるふりをしてくれたけど‥ 心中はけして、穏やかである筈が無かった。 家は安らぎの場所じゃなかったから… おかしなもので、彼女のお父さんや、おばあちゃんに気に入られて、 たまには泊まったりしてたけど…。 いつもの延長で、喧嘩の果てにやり過ぎて、鼻の骨を折ったとかで、訴えられた。
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