5 ドメスティックバイオレンス

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1人女の子を雇って、3人でスナックをやってた。 初めのうちは、そこそこお客も来て、儲かって居たから・この調子で行ければ良いなあ‥と思ってた。 ある時、新卒でこれから東京で働くんだ‥という若者が数人の友達と入って来て、「7万円あるから、これでやってよ」と前払いしてくれた。 1ヶ月ぶんの家賃と同額。 Sは有頂天になり、ありったけのつまみを作り、酒もバンバン出し、自分も飲んで… 若者たちも、大喜びしてくれて… ほとんど貸し切り状態のドンチャン騒ぎしてその夜は閉店となった。 その後が問題だった。 女の子も帰って、2人で後片付けしてる時… 「色目を使いやがって…」 「えっ?」 「ああいう男が好きなのか?!」 顔を見ると、目が据わってた。 とっさに《まずい!》と感じて、カウンターを拭きに内側から…ゆっくりと外側に移動する。 洗い物をする手が止まった。 水は出しっぱなし。 「人をバカにして‼ ふざけんなよ‼」皿を叩きつけながら怒鳴る。 それまで、暴力とは無縁で生きてきたから飛び上がるほど、びっくりした。
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