711人が本棚に入れています
本棚に追加
流産しかかった。
それで、しばらく福生の友達の所に逃げこんだ。
知り合って3ヶ月目にして、考えてしまった。
Sは私の友達に泣きついて、謝って来た。
「本人も反省してるし、許してやったら?」
確かに、酒を飲み過ぎなければ‥良い人なんだと思う。
その時はそれで収まり、
私は店から身を引いて、家に入る事にした。
1人アパートでする事もなく、ただ無為に日を送る事になる。
確かに、以来深酒はしないけど、何をやってるのか分からなくなったね。
何か別の意味で不安は感じてた。
しばらくしてから・・・
父が、おじさんが居るなら挨拶に行くから‥と言い出した。
結婚式はやらないつもりで居たし、ただ入籍すれば良いと思って居たから‥
「そんな必要はないよ、あのおじさんには世話になってないから!」
と言うSに養子にもらうんだし、本家の後を取ってるおじさんが居るなら、筋を通すのが礼儀だ…と父。
父は何より礼儀や責任やけじめを重んじる人だから…それは当たり前の事なんだろうけど、本当にその必要は無かったかも知れない。
形ばかりのにわか仲人を頼み、日の良い日に福島県いわき市に父と近所のおじさんが 出かけて行った。
夜半、実家で待つ私たちのもとに父が意外な結果を持って帰って来た。
最初のコメントを投稿しよう!