2 回想編

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「分かった。 じゃあ明日、又同じ時間に来たら… 約束してもいいよ」 「よし!じゃあ明日」 そう言って、30分も居ないで、ビールもちょっと口をつけただけで、出て行った。 それが息子の父親との初めての出会い。 「アイツは止めた方がいい」と連れて来たお客さんがボソッと言った。 「えっ?どうしてですか?」聞いても、その客は 「とにかく、止めた方が良い」としか…言わなかった。 一抹の不安はあったけど、きれいな目をしてた…し、婿養子に来るなら、誰でも良かった。 (私は、殺して死にたい‼ とさえ思うほど惚れた男に振られたから… 彼以外なら誰でも良かった)
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