31 暴走族

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そんな状況の中、友達に誘われて、3.4人でスナックに遊びに行った時の事… またまた、男同士4.5人で来ていた知り合いのグループの1人にTが居て。 “居た‼” と思った。 こんな状況なのに…私は、母親でもあるけれど… それ以上に“女”だった。 共通の友達が居たので、合流する事になり一気に場が盛り上がって、大いに楽しんだけど…Tとは離れて座ったので、直接話す機会は無かった。 人見知りするのか、ほとんど喋らない。 誰かに話しかけられれば、答えるくらいだ。 酒は強いらしい。 それが‥Tとの出会いだった。 何時間も居たのに、一言.二言しゃべったかどうか? 最後に解散する時…コースターに電話番号を書いて渡した。 「電話する」ってジェスチャーをしてた。 目は口ほどにモノを言うよ。 人は自分の鏡だから… こっちが‥憎からず思えば、向こうだってまんざらでもない筈なんだよね。 誰も気が付かなかった。 そして、2日後の夕方‥Tから電話が来て。 「会いたい…」 そう言って来た。 それから… Tと付き合い始めたけど… 彼は家庭持ちだった。 私より、2才年下の36才、北海道出身の1人子。 2才年下の奥さんと男の子、女の子の2人のお父さん。 叔父さんの石やで、働いている。 夜.遊んでる男は、たいがい言うけど… “奥さんとはうまく行ってない” 彼も、言った。 飲みには、めったに行かないけど… この前は、たまたま付き合いで‥ それも珍しい事で、一度は断ったんだとか… 「それは、私と会うためだったんだよ」なーんてね、本当にそうだったりして… 私は、息子には隠したよ。 息子を隠した‥と言う方が正解かも知れない。
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